岩国吉香公園案内(菩提樹)
錦帯橋を渡って、吉香公園内へ入ると、噴水広場の右手に、国の重文「旧目加田家住宅」が有ります。
江戸時代中期の武家屋敷ですが、近年まで御子孫がお住まいだったので、「旧目加田家住宅」と表記されています。
表玄関式台の左手には、露地庭風枯山水の庭が有り、その庭の一角に菩提樹の木が有ります。
菩提樹と云えば、お釈迦様が菩提樹のほとりで、悟りを開いたと云われています。
目加田家の菩提樹は、中国が原産の、「シナノキ」科に属するもので、その実の大きさは、 およそ6~7ミリ程度の小粒です。
一方、お釈迦さまが、悟りを開いたと云われる菩提樹は、インド原産の「インドボダイジュ」で、科目も違い、クワ科に属していて、その実も大粒です。
日本では気候の関係で、印度菩提樹は育たない事から、中国系シナノキ科の菩提樹が、主流になっていますが、この実はいずれも、お数珠の玉に使用されます。
この写真のお数珠は、中国系のものですから、至って小粒ですが、正式のお数珠は、玉を108個つなぐのだそうです。
皆さん除夜の鐘は、百八つ突きますね。人間の煩悩は百と八つも有るのだそうですよ。
by ta-mi-man | 2010-07-09 13:10 | Comments(4)
これからそれを拾いに、お年寄りがよくお出でになります。
お数珠の他には、この実を仏壇に供えておいて、どこかに不幸が有った時に、この実をお棺に入れて上げるのだそうです。
つまりあ釈迦様が、菩提樹のほとりで、悟りを開いたと云う事にちなんで、お釈迦様の傍へ行けると云う事だそうです。
菩提樹の念珠は、錦帯橋の通りのお店でも、手に入れる事が出来ます。